新芽会の塾に通わせる方から新芽会の高い評価をよく聞きます!今日はその新芽会の所長が書いた著書を読んだ感想やその教育方針の特徴を紹介したいと思います。
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個人的には、第1~4章までの内容はお役に立てられるのではないかと感じます。
The fifth and sixth chapters are more or less an introduction of what Shingakai has been focusing on in their education programs, based on these fundamental ideas the author laid out in previous chapters.
非常に「伝統的」な教育方針の印象を受けました。
何か画期的でグローバル化された教育手法というより、従来の伝統的な日本式の教育に重宝されることが書かれていますね。日本の根強い子育ての方向性にお詳しい方には、当たり前のことかもしれません!なお、海外育ちの方にとって著者は日本の伝統的な教育について詳細まで説明されていますので、たとえば以下の内容が参考になりました。
生活習慣、規則正しい生活
室内ではなくて外でのあそびで自然にたくさん触れる
おつかいや家事のお手伝い
季節の行事を体験する
このような土台に、初めて子供が自分自身から机について勉強する習慣や勉強のスキルが育つ、というような二階建ての考え方なのではないかと思いますね。逆に、あまり書かれていないのは、友達との関わりや、集団活動、他人との協調性等、とくに発達障害やグレーゾーンの子供にとって悩ましい部分です。
One useful tip that got my attention is the author’s emphasis on enough amount of sleep. So I guess it is fair to say that even if parents arranged lots of activities and studies for their kids, they should be responsible for securing enough time for sleep in this young age!
お勉強を中心に考える一冊
この本は、「お勉強」を中心に、軸とするようなライフスタイルを推奨していると思われます。お稽古やいろいろな体験、遊びというより、9才までもしっかり机上の「勉強」をしてほしい思いが読者に伝わります。たとえば、すごく難しい受験問題みたいな例題が数ページに紹介されていて、それを我が子に見せたらやはり難易度高いです!と感じました。受験を勉強していない限り、なかなか解けない問題です。
The list of recommended books (p112) for parents to read to children, is proven to be helpful! I borrowed these books from the local library and my son enjoyed many of them and required to have me read them repeatedly!
いくつかの算数の問題は本当にむずかしいと感じました。小学校受験に慣れている子でしたら大丈夫かもしれませんが、いきなりでしたら、お子さんは解けないかもしれません。p117~の数ページのコピーをとって節目節目、子供の成長が見られる時期に再度一緒に解いてみたいと思います。
手先と体の運動(第4章)
良かったと思ったのが、「手先と体をバランスよく鍛える」という章に紹介されているいくつかの運動スキルを伸ばすドリルです。たとえば、雑巾しぼりの練習や、蝶結びをする練習についての図解と絵が役に立ちます。また、ケンケンすること、クモ歩きすることなど、我が子にもマスターしてもらわなければならないと分かりましたので、普段から意識的に練習させたりするのが悪くないと思います。(なお、機械的に子供に「ケンケンしよう」、「グーケンパーのゲームをしよう!」と声をかけても容易ではないはずです。ストレスを感じずに、気が向いたとき、取り組めばいいかと感じます。)
こういった内容をもまとめたチェックリストを作成されていて、p135とp155だけコピーして取っといてもいいかもしれません!
よかった点、物足りなかった点
新芽会の塾の宣伝、新芽会の合宿などについてすこし書かれていますが、思ったより強引ではなくて、あくまでも著者の教育方針に沿ったアクティビティの様子を紹介されています。自宅でも親と一緒に「合宿」や「キャンプ」、自然に触れる経験をできるはずですから。
Useful little tips here and there
This book was helpful for me to review the general ideas of childrearing and some of the tiny tips of communication are useful as well. For example, the author pointed out that when there is something really significant you want to preach your kids, you may rather whisper it – “Never stick your fingers into your nose” or like “If you are not sure what to greet people, just repeat their words to you such as Ohayo, you don’t have to think too deep about what to say.” In my case, my son had troubles figuring out which greeting word to use in which specific time of a day, so these whispers helped me to deliver simple but key instructions.
Missing a “takeaway”
At the same time, I do think the book should have provided a clearer key concept – its content is too general although its coverage is broad. いろいろな教育方針を網羅していると感じましたが、「これだけを覚えておこう」というものがなくて、読者自身が自分の状況を踏まえて最優先課題を決めなければならないと感じますね。
分厚い本ではないため、すぐに読み通せるのですこし目を通しても損がない一冊ですね!